(ブルームバーグ):10日の債券相場は先物が下落。米国の長期金利が上昇し、日本国債先物が夜間取引で下落した流れを引き継いでいる。米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月会合で大幅利下げに異論が出ていたことが分かった。この日行われる5年国債入札は無難に消化されるとの見方が出ている。
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三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは5年債入札について「利回りは結構調整しており、買いが入ってもおかしくない水準に上昇している」と指摘。米消費者物価指数(CPI)の発表を前に「やや警戒感はあるものの、無難に消化される」とみている。

5年債入札
- 発行予定額は前回と同じ2兆3000億円程度
- SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジスト
- しっかりとした結果を予想
- 前回入札以降、5年金利は上昇
- 金利が上昇すれば銀行勢による中期債の買い需要が発生する可能性がある
- 10月の消費者物価指数と日本銀行の12月の企業短期経済観測調査(短観)を確認するまで5年金利は上がりづらい
- 備考:5年利付国債の過去の入札結果(表)
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