イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンで、女性が顔や身体を布で覆うことなどを義務づけた新たな法律が施行され、国連は、女性の権利の制限を拡大させるとの懸念を表明しました。
AP通信などによりますと、タリバン暫定政権は今月21日、道徳的な違反行為を防ぐための規則などを定めた新たな法律を施行しました。
女性は、公の場で顔や身体を布で覆うことが義務づけられているほか、大声を出したり、歌ったりすることも禁止され、タリバンの執行官には、違反者を裁判なしで処罰する権限が与えられます。
アフガニスタンでは、タリバンが復権した2021年8月以降、女性の就労や教育が制限されてきましたが、今回の法制化で、女性の抑圧に拍車がかかるおそれがあります。国連アフガニスタン支援団は25日の声明で、「女性の権利に対する、すでに耐え難い制限をさらに拡大するものだ」と懸念を表明しました。
一方、タリバン側は、「プロパガンダだ」と主張し、反発を強めています。

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