(ブルームバーグ):23日の債券相場は下落。日本銀行の植田和男総裁による国会閉会中審査での発言への警戒感が相場の重しになっている。
BNPパリバ証券の井川雄亮マーケットストラテジストは、総裁発言について、基本的には日銀のインフレに対する見方とそれが実現した際にどのように政策を進めることが適切なのかと言った説明をするだろうと指摘。「相場混乱が続いているのではないので、内田副総裁の講演時のようなハト派的な空気を出す必要性は少ないはずだ」との見方を示した。
日銀の植田総裁は23日、衆院財務金融委員会の閉会中審査で、市場の急変動の背景について「経済指標の下振れを受けた米国の景気減速懸念が急速に広がった」と説明。内外の金融資本市場は引き続き不安定な状況にあるとした上で、「当面はその動向を極めて高い緊張感を持ちつつ、注視していく」と語った。
衆院財務金融委員会は午前9時30分から、参院財政金融委員会は午後1時から植田総裁の意見を聴取する。所要時間はそれぞれ2時間半を予定している。
内外市場は引き続き不安定、高い緊張感を持って注視ー植田日銀総裁

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