(ブルームバーグ):20日の東京外国為替市場の円相場は下落に転じ、1ドル=147円付近で推移。新規の手掛かり材料を欠く中、フロー主導の動きで上下に振れる展開となっている。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、きょうは「特段の材料も見当たらず、フローが主導で方向感のない動きだ」と指摘。実需のドル売り・円買いや企業の合併・買収(M&A)への思惑から円買いが優勢となったものの、145円台ではドルの押し目買い意欲も強く、「短期でドル売りを仕掛けた向きの買い戻しがドルを押し上げたようだ」と語った。

日米金融政策の方向性の違いを材料としたドル安・円高基調に変化はない。三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジストは「日本銀行の利上げは年内可能との見方が浮上している一方、米国は25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが見込まれ、ドル安・円高圧力が強まりやすい」と言う。
もっとも、相場は取引高を伴った動きでないことから「短期でのトレーディングで値動きが上下に出やすくなっている」と鈴木氏は指摘した。
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