岸田総理の側近である自民党の木原幹事長代理は、9月に予定される自民党総裁選で岸田総理が再選を断念することは「ないと思う」と述べました。

自民党 木原誠二幹事長代理
「残された課題がいくつかある。新しい課題もある。これは岸田総理にやっていただきたいし、やるのに一番ふさわしいと」

木原氏は都内で行った講演で、今年の春闘が2年続けて高い賃上げ率となったことを挙げ、「来年以降も重要で、原動力の一つである新しい資本主義を続けたい。総理に引き続き課題に立ち向かってほしい」と述べ、岸田総理の再選に期待する考えを示しました。

そのうえで、岸田総理が自民党総裁選で再選を断念することはないかを問われ、「私の立場では、ないと思っている」と答えました。

また、これまでの政権運営について「国内の経済を活性化することは、一定程度、成果を出した」とする一方、「海外にどう打って出ていくかについては、政策が出せていない」として、輸出や投資を促すためのプランを示す必要があると指摘しました。

さらに、憲法改正や政治改革なども「やるべき課題」として挙げたうえで、9月の総裁任期満了までに完結しない課題についても、「岸田総理のもとでやっていただきたい」と述べました。

また、木原氏自身が将来の総理を目指す考えはあるか問われ、「作りたい国はある。特に日本はアジアの中で必ずリーダーにならないといけない国だ。その先頭に自分も立ちたいと思う」と述べ、意欲を示しました。