(ブルームバーグ): 12日の債券相場は上昇。米国市場で消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化し、年内に少なくとも2回の利下げがあるとの観測が強まったことを受け、長期金利が低下した流れを引き継いでいる。為替市場で円相場が対ドルで急伸し、日本銀行の早期政策修正観測が低下していることも支援材料になっている。
米CPIは広範囲に鈍化、総合指数が低下-利下げの論拠強まる
円相場は不安定な動き、神田財務官は介入有無に言及せず
東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、米長期金利の低下や円高、株安が債券相場の追い風になると指摘。11日に行われた20年債入札も極めて好調だったため、超長期債に投資家が見直し買いを入れることへの期待もあると言う。
SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストはリポートで、米国の利下げ観測が強まったことは日銀が円安対応を迫られる可能性を減らし、「7月会合における追加利上げの可能性を低下させる方向に寄与する」との見方を示した。

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