8日の債券相場は下落。朝方発表された5月の毎月勤労統計で基本給が31年ぶりの高い伸びとなったことを受け、売りが優勢だ。日本銀行が月末の金融政策決定会合で国債買い入れの大幅な減額と追加利上げに踏み切ることへの警戒感が依然根強い。

基本給31年ぶりの高い伸び、春闘反映-実質賃金は26カ月連続マイナス

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、毎月勤労統計の上振れが日銀の利上げを後押しするとの見方が強まる可能性もあると指摘。日銀支店長会議や9、10日に開かれる債券市場参加者会合など、日銀関連の材料に神経質に反応する展開が続きそうだとしている。

  

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