台湾で今月20日に民進党の頼清徳氏が次期総統に就任するのを前に、中国政府は「台湾は中国の一部だ」とする「一つの中国」の原則を受け入れるよう主張し、頼氏をけん制しました。
中国で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の陳斌華報道官は15日の記者会見で、「世論に従って平和的発展という正しい道を歩むか、世論に逆らって挑発と対立という悪の道を歩むかは、台湾の新しい指導者が真剣に向き合い、明確に答えなければならない問題だ」と強調しました。
そのうえで、「われわれは『一つの中国』の原則を一貫して堅持していて、『台湾独立』と外部勢力の干渉に断固として反対している」と述べ、「独立勢力」とみなす民進党の頼氏をけん制しています。
陳報道官はこのほか、「台湾独立派」を処罰する法的措置を導入することも発表しました。
措置の具体的な中身や実施の時期はわかっていませんが、次期政権への圧力を強める姿勢を鮮明にしています。

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