アメリカのベッセント財務長官は、中国によるレアアースの輸出規制が1年間延期されることになるとの見通しを明らかにしました。

アメリカと中国の貿易問題をめぐり、ベッセント財務長官は何立峰副首相と25日と26日の2日間、マレーシアで会談しました。

会談では、中国によるレアアースの輸出規制強化が大きな焦点になっていましたが、ベッセント長官は会談後、ABCテレビのインタビューに答え、中国側が1年間、規制強化を延期するという見通しを示しました。

アメリカ側も対抗措置として準備していた中国の輸入品に対する100%の追加関税を見送ると説明しています。

また、中国がアメリカ産大豆の輸入を減らしている問題について、「合意が発表されれば大豆農家は非常に満足するだろう」と述べ、中国側が輸入を増やすとの見通しを示しました。

30日に予定されるトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談では、こうした内容について最終的な合意を結ぶ方向で調整が進められているものとみられます。