(ブルームバーグ):韓国の人気音楽グループ、BTS(防弾少年団)が、同グループとして過去最大規模となるワールドツアーを計画している。
メンバーが兵役義務を果たすため、BTSは一時、グループとしての活動を休止していた。しかし全員が義務を終えたことから、ここ数カ月は所属事務所HYBE(ハイブ)と共に新アルバムの制作を進めている。6年ぶりとなる新アルバムは来年3月末に発売予定。
このアルバム発表を機にBTSは2019年以来となる本格的なツアーを実施する予定。事情に詳しい複数の関係者によると、世界各地で約65公演を予定しており、このうち北米では30公演余りを行う見込みだ。
ハイブ傘下のレーベル、ビッグヒットミュージックは発表文で、「BTSの新たなワールドツアーの日程や規模の詳細はまだ確定していない。報道で言及されている公演数は、現在協議中の最新の数字ではない」とコメントした。
Kポップを世界の音楽シーンのメインストリームに押し上げたBTSは国際レコード産業連盟(IFPI)から2020年と21年に世界で最も成功した音楽アーティストに選ばれた。BTSは20年にツアーを予定していたが、新型コロナウイルス禍の影響で中止。その後、21年から22年にかけて4都市で行った12公演がメンバーの兵役入り前の最後の活動となった。
活動休止前の最後のステージは22年4月にラスベガスで行った4回の公演で、ポールスターによると、計1800万ドルの興行収入を上げたという。15-22年のツアーの総興行収入はポールスターに報告された分だけで3億ドル近くに達している。
来年のカムバック公演はBTSに対する現在のファンの熱気を占う試金石となる見込みだ。
27日のソウル市場でハイブの株価は一時5.9%高を付けた。
原題:BTS Plans Its Biggest World Tour Ever for Comeback in 2026、HYBE Shares Up 5.9%, Most in 11 Weeks; Trading Volume Triples(抜粋)
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