台湾の金門島周辺で、中国海警局の船が航行しているのが確認されました。台湾の新政権発足前に圧力を強めているものとみられます。

台湾海巡署などによると、中国海事部門などの船7隻が9日、金門島周辺で台湾側が設定する制限水域に進入しました。同時に、中国海警局の船4隻も禁止水域や制限水域に進入。いずれも、およそ1時間半にわたり航行したということです。

周辺の海域では2月、越境操業の疑いで台湾当局に追跡されていた中国船籍の漁船が転覆し、2人が死亡。その後、中国側はパトロールを常態化させていて、“中国海警局の船がこれらの水域を航行したのは今月だけで4回目だ”ということです。

中国が「独立勢力」と見なす新しい総統の20日の就任式前に、圧力を強めているものとみられます。