台湾付近で発生した大地震で中心地・台北市で暮らす日本人が取材に応じ、地震発生時に長い横揺れを感じたと振り返りました。市内で大きな被害はみられないものの、高速道路などに被害が出ていると話しています。

台湾で会社経営 大塚順彦さん
「ドーンと来た感じじゃないんですよ。ゆらっときた感じなんで。また東から来たなっていう感じで、ドーンと来ていませんでした」

台北市内のマンション8階に暮らす大塚さん。東側に比べると目立った被害はありませんが、揺れは長く続いたといいます。

台湾で会社経営 大塚順彦さん
「台北にしては結構でかかったのは事実ですよね。それが何回も何回も余震が来ていたっていう感じです。最初小さかったんだけど、それが横にかなり長周期みたいな感じでゆらゆらっていうのが結構続いた。主観的なんですけど、2、30秒間は続いたんじゃないかな。長かったです、とにかく」

台北は台湾北部に位置し、混乱はみられないものの、交通機関などへの影響が長引きそうだと話しました。

台湾で会社経営 大塚順彦さん
「8階から街全体見ていて、何ら変わった雰囲気はないし、救急車とかそういう消防車のサイレンとかも1回聞こえたくらいです。だから、見た目はほとんど正常なんですけども、やっぱりニュースで続々と映像が入ってきていまして、高速道路なんかもかなり揺れた。高架がちょっとずれちゃってる。台北の南側にある街のあたりでは高いところ電車走ってて、その電車の高架自体がずれているんで、その辺の交通ストップってのは結構続くんじゃないか」

今回の地震では、台湾の地理的構造の違いを改めて感じたということです。

台湾で会社経営 大塚順彦さん
「東海岸と西海岸は別の国くらい違う。3000メートル級の山、260とか80ある中央山脈が東に寄っている、地震はかなりこちら側が多い、東の方が。東はすごく揺れても西はほとんど大丈夫ってことは結構あるんですよ。今回は台北でもよく揺れた方ですけども、台湾の地理上の構造がちょっと一つではない」

大きな被害が出ている花蓮県は東側の中心的都市とされ、観光地への起点だといいますが。

台湾で会社経営 大塚順彦さん
「東海岸ってすごく線が細くて、鉄道と線路を1本ずつぐらいしかない、3000メートル級の山が海の近くまで迫っているんで。そういう点では、地上からは簡単に物資は運べないのかどうかは素人的には気になる」

交通が寸断された場合、今後の救助活動や支援物資の搬送に影響が出ることが懸念されます。