固体燃料式への置き換えを進める背景に“奇襲攻撃”

Q:固体燃料実験を繰り返す理由は?

これまで北朝鮮のミサイルは液体燃料式がほとんどだったが固体燃料式への置き換えを進めている。背景にあるのは北朝鮮が得意とする“奇襲攻撃”だ。

ミサイル発射直前に注入しなければならない液体燃料とは異なり、すでに燃料が入った状態にある固体燃料は命令が下った時にミサイルが発射できる。だから北朝鮮はミサイルを固体燃料式中心にしたい。

北朝鮮のミサイル開発を見るときは実験と訓練を区別する必要がある。

実験は兵器の性能などを確認または向上させるためのもので技術的な検証を行うことが目的。

一方で訓練は、すでに開発され性能なども検証済みの兵器を部隊に配備させ、司令部や指揮統制・管制、部隊の練度を確認、向上させるためのもの。

ここ2、3年の北朝鮮を見るとミサイルの発射訓練が実験より多い。各種ミサイルが順調に開発され、部隊に配備されミサイルを使いこなせるよう様々な発射を行っていると見ている。