中国サッカー協会の元会長が、収賄罪で無期懲役の実刑判決を言い渡されました。低迷が続く中国サッカーの背景には汚職や八百長の問題があるとの指摘があり、中国政府は取締りを強化しています。

中国・湖北省の裁判所は26日、サッカー協会の陳戌源元会長に対し、7703万元=日本円で16億円あまりの賄賂を受け取ったとして、収賄の罪で無期懲役の判決を言い渡しました。

国営の中央テレビによりますと、陳元会長は2010年から去年まで、地位を利用してプロジェクト契約や投資、イベント手配で関連部門や個人から賄賂を受け取り、見返りに便宜を図ったとされています。

中国は、サッカー好きとされる習近平国家主席の号令で「サッカー強国」の実現を目指してきましたが、女子サッカーはパリ五輪の出場権を逃し、男子もワールドカップ予選敗退が続くなど、低迷が続いています。

背景にはサッカー界の汚職や八百長の問題もあると指摘されていて、去年は中国のプロリーグで活動していた韓国人の孫準浩選手も刑事拘留されるなど、政府が取締りを強化しています。