EU=ヨーロッパ連合は瓶などの再利用の義務付けを検討中です。日本酒の輸出が難しくなる恐れがあり、政府が規制対象から外すよう働きかけています。

記者
「こちらパリのバーなんですけれども、こうしたワインとともにずらっと並べられているのが日本酒です」

14種類の日本酒を提供している、こちらのバー。ワインが主流のフランスでも日本酒は注目されています。

ソムリエ マチュー・ゲランさん
「本当に飲みやすい、将来性のある商品です」

しかし、EUは現在、域内で酒を製造・販売する業者に瓶や缶の再利用かリサイクルを2030年以降に義務付ける規制案を検討しています。

日本酒の瓶を現地で洗い、再利用するのは現実的でなく、規制が決まれば4合瓶や一升瓶の日本酒は事実上輸出ができなくなります。

一方、ワインや蒸留酒は影響が大きいとして対象外となる見通しです。

ソムリエ マチュー・ゲランさん
「いまや日本酒はパリの美食家の食卓には欠かせません。ワインとウイスキーが対象外なのに、日本酒を規制するのは筋が通っていません」

EUでは4日にも規制案が大筋で合意する可能性があり、日本政府は日本酒も対象から外すよう働きかけを強めています。