アメリカ・イリノイ州の裁判所はトランプ前大統領の大統領選挙への出馬資格を取り消す判断を示しました。他に2つの州でも同様の判断が示されていて、連邦最高裁がどう判断するか注目されます。

中西部イリノイ州の裁判所は28日、共和党の大統領候補の指名獲得を目指しているトランプ前大統領について、来月19日に行われる州の予備選挙への出馬資格が無いとの判断を示しました。

合衆国憲法・修正第14条には「国に対する反乱に加わった者は官職に就くことができない」と規定されていて、州の住民が「トランプ氏の出馬は憲法に違反する」と訴えていました。

これまでに、西部コロラド州と東部メーン州でも同様の判断が示されていて、連邦最高裁が出馬資格取り消しの是非について、近く判断を示す見通しです。

トランプ氏側はただちに控訴する方針を示した上で、「トランプ氏は世論調査で圧倒的な支持を得ていて、アメリカを再び偉大にする」との声明を出しています。