夏に開催されるパリオリンピック・パラリンピックの選手村が報道陣に公開されました。

パリ郊外に建設中の選手村には最大1万4000人あまりの選手や関係者が滞在する予定です。

建物には木材や超低炭素コンクリートが多く使用され、従来の施設に比べ、二酸化炭素の排出量は半分近く削減されるといいます。

環境に配慮したつくりで、ベッドは東京大会と同じくリサイクル可能な段ボールで作られています。

記者
「こちらは選手が滞在する部屋なんですが、エアコンがありません。床の下に地下水が流れることになっていて、室温を下げる効果があるということです」

ただ、開催時期には猛暑となる可能性があり、コンディション調整のため、選手団によってはエアコンを自前で準備することも検討しているということです。

また、大会後、この選手村は住宅やオフィスとして一般分譲される予定です。

一方、パラリンピックの競技について組織委員会は、現時点で過去最多となる160以上の国と地域で放送され、初めて22の全ての競技で生放送が計画されていると明らかにしました。

組織委員会会長は「パラスポーツとパラアスリートの認知度を引き上げる重要な一歩だ」と歓迎しています。