ロシアによるウクライナへの侵攻からきょうで2年です。ロシア軍が軍事力を増強し攻勢を強める一方、ウクライナ軍は反転攻勢が思うように進んでいません。現地から中継です。
ウクライナ南部のモルドバとの国境付近に来ています。フェンスがずっと奥まで続いており、この国境をわたって不法に国外へ脱出しようとするウクライナ人男性が後を絶ちません。
兵役から逃れようとする“徴兵逃れ”のためで、ウクライナでは去年6月に開始した反転攻勢が思うように進まない中、不足する兵士の確保が課題となっています。
そうした中、侵攻から2年となるのを前に、ウクライナの副国防相がJNNのインタビューに応じました。
兵士不足については、最前線で兵士の交代を必要としない無人システムに特化した部隊の創設に向け、すでに準備が始まっていると明らかにしました。
ウクライナ ハヴリリュク副国防相
「革新的で技術的なプロセスに向けて一歩を踏み出しています。人は戦争の道具になるのではなく、戦争の道具を制御しなければなりません」
また、ウクライナは欧米からの支援が停滞し、兵器や弾薬不足などから苦しい戦いを強いられています。
これに対し、副国防相は「ロシア軍はウクライナ軍の6倍の弾薬を使用している」としたうえで、戦闘がどの程度続くかについては「双方が弾薬をどれだけ持っているか、その比率にかかっている。技術的に優位な兵器を持つ国が勝利するだろう」と述べました。
国連によると、ウクライナでの民間人の死者は侵攻開始以降、少なくとも1万582人に上っているほか、国外への避難民の数は647万人を超えています。
侵攻を続けるロシアとの戦いは終わりが見えていません。

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