ブラジルで開かれていたG20=主要20か国の外相会合が終了し、議長を務めたビエイラ外相は中東情勢をめぐり、「パレスチナ国家をつくり、イスラエルとの『2国家解決』が唯一の解決策だと事実上一致した」と述べました。
ブラジルのビエイラ外相は22日、G20外相会合終了後の会見で、「パレスチナでの紛争について多くの国が懸念を表明し、イスラエルが発表したパレスチナ自治区ガザ最南部のラファへの侵攻作戦を直ちに中止するよう求めた」と語りました。
そのうえで、参加国は「イスラエルとパレスチナの間の紛争の唯一可能な解決策として、パレスチナ国家をつくる“2国家解決”案を支持することで事実上一致した」と明らかにしました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻については「いくつかの国が非難した」とし、立場の異なる参加国間の話し合いが難航したことを浮き彫りにしました。
G20外相会合は通常、年に一度ですが、9月の国連総会にあわせてアメリカ・ニューヨークで再び会合を開く方針で、ブラジルは目標として掲げる国連改革に向けた機運を高めたい狙いです。

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