ウクライナ軍の総司令官は、ロシア軍が激しい攻撃を続けていた東部ドネツク州の要衝アウディーイウカから撤退すると発表しました。

ウクライナ軍のシルスキー総司令官は17日、SNSで、「包囲を避け、兵士の命を守るためアウディーイウカから撤退する」と発表しました。「より優位な戦線での防衛に移る」としています。

ロイター通信によりますと、ロシア軍は、去年10月頃からアウディーイウカへの攻勢を強めていて、アメリカ政府高官は今月15日、「アウディーイウカがロシアの支配下に置かれるおそれがある」と指摘していました。

また、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、来月、大統領選挙を控えたプーチン大統領が、アウディーイウカの制圧を重要な勝利として国民に向けアピールする可能性が高い、と分析しています。