ついに、34年前の壁を越えるか。史上最高値に迫っている日経平均株価。歴史的な瞬間を前に証券会社では株価と「にらめっこ」の一日となりました。

「バブルの高値、きょうにでもつけてきそうな勢いですよね」

証券会社は朝から異様な緊張感に包まれていました。

岩井コスモ証券営業本部 八木利通 副本部長
「最高値更新したら、まず拍手や。かけ声はおれがやるから。くす玉は間にあわへん」

アメリカの株高の追い風に取引開始直後から急速に値上がりした日経平均株価。午前10時にはバブル期の1989年末につけた終値ベースの史上最高値3万8915円まで「あと50円」に迫りました。

「くす玉なくても騒げますけどね。もうないじゃないですか、こんな記念。ずーっとバブル以下だったんですから」
「長かったもんな、ほんと長かったよ」

そして、午後2時ごろには待望のくす玉が到着。しかし、その後、株価は記録更新を目前に相場の過熱感への警戒から値下がり。

結局、きょうの終値は、きのうより329円高い3万8487円。記録更新は持ち越されました。

岩井コスモ証券営業本部 八木利通 副本部長
「ほとんど願望でしたよね、きょう超えて欲しいという。正直がっかりです。違う世界が広がるじゃないですか、そこを見てみたい」

1989年に記録した3万8915円。あれから34年。海外市場に比べ、日本の株価の値上がりは大きく出遅れました。

サントリーHD 新浪剛史社長
「企業が日本に投資しなかったというのは、そうだと思う」

史上最高値まで50円まで迫った日経平均株価。大手証券会社は来週にも更新する可能性があると期待感を口にしました。

大和証券グループ本社 松井敏浩 副社長
「1989年の株価にやっと追いついた。日本企業の稼ぐ力が非常に上がってきている。もう一つは、日本企業の株主還元に対する姿勢が非常に強まってきている。来週にでも更新してもおかしくない状態」

野村證券トレーディング・サービス部 柏原悟志 担当部長
「本当に今まで経験したことないような盛り上がりというのを感じている。デフレ経済からの脱却、30年続いてきた流れが変わり始めている」

34年ぶりとなる最高値更新が近づいています。