寿司ネタとしても人気のサーモン。このサーモンを山梨県内で養殖しているのは、畑違いのある意外な企業です。

「異業種への参入」がいまなぜ相次いでいるのか、その背景に迫ります。


樫尾昂記者:
ほどよく脂が乗っていて、噛むたびにうまみが広がります。

脂が乗っていて、きらきらと光るサーモン。このサーモンが産まれたのは、山梨県西桂町にある、まるで工場のような施設の中にある「いけす」です。

運営しているのは、IT大手NECのグループ企業「NECネッツエスアイ」の子会社です。
なぜ畑違いの養殖産業に参入したのでしょうか。

NESIC陸上養殖 佐藤将司 社長:
(本業の)延長線だけではなくて、技術革新が起こる中で、全然違うジャンルの事業も含めて広く検討していた。より会社の成長をブーストするための打ち手のひとつになっている。

いけすには富士山の伏流水による豊富な地下水を使用しています。

また、AI=人工知能を使ってサーモンの大きさをカメラで分析し、成長に合わせた適切な量のエサを与えるなど、最先端の養殖技術が使われています。

この陸上養殖ビジネスで、6年後には取引先を含め年間300億円の売り上げを目指していますが、当初は賛否の声もありました。