山口県下松市で造られた鉄道車両が海を渡ります。台湾の新幹線、台湾高速鉄道を走る新型の車両が30日、日立製作所笠戸事業所から出荷されました。

下松市の日立製作所笠戸事業所で台湾高速鉄道の新型車両「N700ST」が披露されました。式典には日本と台湾の関係者など約230人が出席しました。

佐々木紀国土交通副大臣(金子恭之国交大臣あいさつを代読)
「N700STの安全な運行と台湾での輝かしい活躍、そして日本と台湾の友好関係のますますの発展を祈念いたしまして私からの祝辞とさせていただきます」

N700STは日立製作所と東芝が共同で製造した車両です。東海道新幹線の最新型「N700S」をベースに台湾の環境に合わせて設計されました。

日本の新幹線のシステムを導入し、2007年に開業した台湾高速鉄道の台北と高雄の間を走ります。

最高時速は300キロで、輸送力の強化が期待されています。

吉冨 冴記者
「こちらのオレンジ色のラインは台湾高速鉄道を象徴する色で明るい未来を表しています。黒いラインと合わせることでスピード感を表現しているということです」

揺れを大幅に抑える制御装置を導入して安全性を高め、全席にコンセントを設けるなど快適性も改善しました。

停電時にも走行できるようバックアップ電源としてリチウムイオン電池も搭載しています。

今回の出荷は受注した12編成のうち、第1編成の12両です。残りは順次、台湾に送られます。

日立製作所 ジュゼッペ・マリノ執行役専務
「台湾はとても活気のあるマーケットです。これは重要な投資だと認識しています。高速地域交通に向けた将来への投資であり、モビリティーへの投資であることは明らかです」

第1編成は8月15日に台湾に到着し、2027年夏ごろに運転開始の予定です。

台湾高速鉄道は28日に発生した熊本地震を受け被災地に2000万円を寄付し、復旧・復興を支援することも発表しています。