赤字が続く山口県岩国市を走る錦川清流線について、市は4月1日から「みなし上下分離」方式で存続することを決めました。

錦川清流線は沿線の人口減少に伴い利用者が開業当時に比べ8割近く減っていて、最近は毎年、1億円前後の赤字が続いています。

赤字は市が補填していますが、財源の確保が難しくなると見込まれるため、2023年度から廃止も含めた今後のあり方を検討してきました。

「現状維持」「上下分離方式」廃線による「バス転換」など4つの案について、今後10年間の収支の予測やメリット、デメリットを分析、比較したということです。その結果、市の負担が最も少ないと見込まれる「みなし上下分離」方式で存続する方針を決めました。

この方式は錦川鉄道が設備を所有したまま運行し、市が維持管理費などを負担するものです。

福田良彦 岩国市長
「財政面の分析に加え、鉄道があることで生まれる地域の魅力や観光資源としての価値、鉄道ならではのメリット、そして交通手段としての役割などを総合的に考えますと、鉄道を存続させることが現時点で最も合理的であるという結論に至ったところであります」

市は2035年度をめどに再び検討するとしています。