人間魚雷・回天の訓練基地があった山口県周南市の大津島で15日、中学生らが平和の願いを込めて鐘を鳴らしました。

「平和の鐘を鳴らそう」という取り組みは、平和の世界を目指そうとユネスコが毎年、行っているもので25回目になります。式には遺族や市内の中学生らおよそ120人が参加しました。

中学生が平和宣言したあと、参加者が鐘を鳴らして平和を祈りました。鐘は1943年に周防大島沖で原因不明の爆発で沈没した戦艦「陸奥」の一部を使って作られています。

中学生
「平和を広げていって、戦争とかをなくしていけたらなと感じています」
「改めて平和の大切さを知ることができました」
「平和が絶対に必要だということを理解して、それを実行に移せるような世代を受け継いでいかないといけないなと思っています」

回天の作戦で命を落とした隊員は145人です。参加者は海に散った若者に思いをはせるとともに、平和への誓いを新たにしていました。