実際、男性はどのように育児をしているのか、お宅に訪問しました。
お邪魔したのは、山口市の冨川命生さん、菜々子さん夫婦のご自宅です。長男の千翔(ちか)くんは1歳8か月。命生さんは山口市内の広告代理店・COREで働いています。先月、長女の椛心(はな)ちゃんが生まれたのに合わせ、1週間育休を取りました。
命生さん
「育休は取るべきだなっていうか、取ってよかったと思います」
育休中は、ほぼ経験がなかった料理にも毎日挑戦。努力の跡なのか、夫の指には医療用テープが…。そんなふたりにちょっと意地悪な質問!妻の菜々子さんには、「父親として夫に点数を付けるなら何点ですか?」。夫の命生さんには自己採点をしてもらいました。

夫の自己評価の方が10点、高いという結果に。
命生さん「まず100点ではないなというのは自覚はあるんですけど、まあ…ふふふ」
菜々子さん「子どものことよく見てくれてたんですけど、…時代の流れと言いますか、遊びをスマホとかタブレットに頼りがち…なのと、まあちょっと母親が、私が里帰りするんじゃなくて、いま母親に手伝いに来てもらってる状況なので、ちょっと甘えすぎじゃないかなっていうので」
まあ正直、こんないじわるな質問をしたアナウンサーのせいなんですが、まさにこの瞬間、自身を「イクメンとは言いづらい状況」が生まれたように感じました。一方で、保育士の菜々子さんも、毎晩、子どもをお風呂に入れ寝かしつけまでをしている夫に感謝もしているそうです。
命生さん「子どもがなんだかんだそういう反抗期だったりとか迎えても、最終的にはお父さん好きだなって思ってもらえるような父親になりたいなと思います」
多くのお父さんたちが絶対うちでやって欲しくないと思っているであろう取材にご協力頂きまして、本当にありがとうございました!

冨川さん育休を取っていましたが、男性の育休取得率は、そもそもどれぐらいなのか?
全国では2021年で14%で、これでも過去最高です。山口県ではどうかというと県労働政策課の調べ、最新の2019年度は10.9%でした。右肩上がりではありますが、政府の目標は、2025年までに30パーセントですので、まだまだ差があります。

なぜ育休を取らないのか?内閣府の調査で最も多かったのが「仕事が忙しい」から、そして、「出産・育児の休暇制度がなかった」「収入が減るのが怖かった」が続きます。