4日午前、山口県宇部市南部の広い範囲で都市ガスが漏れ、少なくとも13か所で建物火災が発生しました。市内にガスを供給する施設で圧力が異常に高くなったことが原因とみられ、山口合同ガスでは都市ガスの供給を止めて、点検を進めています。

警察と消防によりますと午前6時ごろから、宇部市南部の広い範囲でガス漏れの通報が100件以上ありました。

また少なくとも市内13か所で、建物火災が発生したということです。いずれも、住宅などの一部が焼けたとみられ、数人が手にやけどをするなどの軽いけがをしました。

宇部市琴芝町の住宅では、台所の一部を焼きました。コンロを使おうとしたところ、ガスが勢いよく吹き出るような音がしたといいます。

火災被害があった住宅の人
「コンロの火花がついて、ガスの元栓のあたりから燃え上がった。ガスの元栓を閉めているのにずっと燃え続けた」

ガス漏れと建物火災との関連は、分かっていません。山口合同ガスでは二次被害を防ぐため、宇部市の対象地域ほぼ全域にあたる約1万2500世帯で、都市ガスの供給を停止し、設備の点検を進めています。供給再開のめどはたっていません。