コーヒーの魅力にひかれ
店名のルーツは東京にあります。
佐川さんは大学を卒業する22歳のとき、東京の神田駅前にある「神田珈琲園 神田駅北口店」に就職しました。
生活費を稼ぐために、就いた仕事。
しかし、周りの人に恵まれ、次第にコーヒーの魅力に引き込まれていきました。

佐川さん
「ほとんどコーヒーを通して世の中を見ましたんで、そういう点でいいところにおったなっていう感じはいま思ってますね」
1990年、44歳のとき地元・山口市に戻り、「神田珈琲園 山口店」を開きます。
店の名前は、21年間お世話になった店名を受け継ぎました。
妻・百合子さんと二人三脚で店を切り盛りして35年。
高齢になり体力面などを考えて、3月で引退することを決めました。
佐川さん
「自然の流れと受け止めてますから、特別さみしいでしょうかっていうふうに言われますけど、まあ、全くさみしくないかって言われたらうそになりますけど、これも1つのね、人生の流れなのかなという感じです」