いち早く導入した学校は今…?

山口市の湯田中学校。1946年の創立当初はセーラー服と詰襟でしたが市内の公立中学校ではもっとも早く2003年にブレザーを採用しています。

湯田中学校・森井鈴江教頭
「夏服が元々ポロシャツを使っていたので、ポロシャツを生かしたかたちで制服が変更できないかということで、脱ぎ着がしやすいとか、そういったことも含めてブレザー化になったようです」
当時は、まだ、ジェンダーへの配慮からという理由ではなく、機能面を考えての変更でした。山口市ではこの春、新たに3校がブレザーを採用します。これで公立中17校のうち半数に迫る8校でブレザーとなります。制服変更は、基本的には学校とPTAが相談して決めているということです。
湯田中では4年前から女子もスラックスを選択できるようになりました。
湯田中学校1年生
「私は髪が短いからスカートだとちょっと見た目があれな感じがしてズボンをはいているみたいな感じです。ブレザーはなんかピシッとしているから好きだなと思います」
湯田中学校2年生
「単純にズボンが好きだからっていうのもあるんですけど、やっぱりスカートより動きやすくてそれが一番いいと思ってます。スカートかスラックスか自分で選べる権利があるっていいと思います」
進化するブレザーの機能性
スラックスは夏は日焼け対策として、冬は防寒対策として重宝しているそうです。ブレザーに変わって15年がたった2018年、学校は、生徒と保護者に制服に関するアンケートをしました。「落ち着いて見える」、「着やすい」「デザインがいい」といった好意的な意見が多くあったといいます。実際、ブレザーの制服は機能面での進化が著しいといいます。

四方常務
「こちらが今一番、菅公で選んでいただいてるブレザーになります。実際にストレッチ率が非常に高くてですね、着心地が抜群なのでみなさんこれを選ばれています」
ニット素材を編んで作られているので従来の詰襟やセーラー服に比べて暖かい、しわになりにくい、洗濯機で洗えるなど機能性が上がっているそうです。