田村講師

「要するに保険適用になることにより患者さんの負担は少し増えたというのが、山口県の現状かなと思います」

おととし4月、保険が適用されるようになると、国と県は、補助制度を廃止しました。それにより、保険適用後の3割負担分、1回あたり13万から15万円を患者が負担することになりました。

2024年度以降は負担軽減へ

県の新年度予算案に示された「しあわせ運ぶ妊活応援事業」。体外受精は1回当たり最大で6万円。さらに保険適用外の先進医療には、1回当たり最大20万円を補助する制度です。年齢による回数の制限はありますが、所得による制限はなく、これにより、患者の経済的な負担が減り、治療へのハードルが下がると期待されています。

ただ、診察室ではこんな話も…

受診に訪れた人
「山口県に引っ越してきたばっかりで、まだそんなに制度について目を通してなくて。知る機会があんまりなかったので、教えていただけるとすごく助かります」

県はパンフレットやポスター、ラジオなどで周知したいとしていますが、制度をいかに知ってもらい、使ってもらえるかは課題のひとつです。もうひとつ大事なのは…。