山口県は15日、県内全域に伝染性紅斑(リンゴ病)の流行発生警報を発令しました。
現行の感染症法が施行された1999年以降、初となります。
特に、過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、非常に重い症状や流産を引き起こす可能性があるとして、県は注意を呼びかけています。
県健康増進課によりますと、10月12日までの1週間、1医療機関の患者数は、警報の基準=2人以上となる2.10人でした。
地域別では、1医療機関あたり、多い順に周南で3.86人、山口で3.00人、柳井で2.50人となっています。
伝染性紅斑は小児を中心にみられる感染症で、ほおがリンゴのように赤くなることからリンゴ病とも呼ばれます。
ほお、続いて手足に網目状やレース状の赤い発しんが現れ、多くの場合、その7~10日前に微熱やかぜのような症状が出ます。
飛まつや接触により感染し、予防できるワクチンや特効薬はありません。
県は、日ごろからの手洗いやせきエチケットといった感染対策が大切と呼びかけています。