山形県鶴岡市の50代男性が、インスタグラムに届いたメッセージをきっかけに現金およそ108万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあいました。

この男性はインスタグラマーとして、以前から動画を投稿し報酬を得ていました。

警察によりますと、今年6月中旬、鶴岡市の50代男性のインスタグラムに家電メーカーと思われるアカウントから商品をPRしてもらいたいという内容のメッセージが届きました。

男性は以前からインスタグラマーとして様々な商品のPR動画を投稿して報酬を得ていて、今回もメーカーからの依頼だと思ったということです。

その後、男性はLINEでやりとりをするようになり、「コーヒーメーカーのPR動画3本をインスタグラムに投稿すると報酬として7万8000円がもらえる」「報酬の振り込みは仲介者を通して前払いで支払う」などと言われました。

男性が報酬を振り込んでもらうため自身の口座を教えたところ、仲介者から、「口座番号が一桁間違っている」「あなたの信用が落ちたため報酬は一旦副業仲介業者で凍結した」と言われました。

さらに、報酬を受け取るには報酬と同じ金額を指定口座に振り込むよう指示されたことから、男性はATMから7万8000円を振り込みました。

その後も「あなたが口座番号を間違えたことで仲介業者の信用が落ち、報酬の振り込みができない状態になった」「信用度を上げるには、複数の副業を引き受けるか、100万100円を指定された口座に振りこむ必要がある」などと言われ、100万100円を振り込んだということです。

男性は、その後もお金を振り込むよう言われたことから不審に思い、インターネットで調べたところ、似た手口の詐欺被害があることを知りだまされたと気付きました。

警察は、簡単に稼げるという話には注意するよう呼びかけています。