山形大学は現在ある「地域教育文化学部」を再編し、来年4月から、21年ぶりに
教員養成に特化した「教育学部」を設置することが決まりました。
教育の機能を強化し、教員のなり手を増やすことが目的です。
山形大学 玉手英利 学長「この度、文部科学省から令和8年度からの教育学部の開設が設置認可手続き上認められましたので、改めてご報告させていただきます」

新たな教育学部の定員は145人。小学校、中学校、理数系、心理支援系の4つの教員養成コースが設けられ、いずれも教員免許の取得が卒業要件となります。

また、将来県内で教員を希望する受験生に向け、地域枠での入試も導入されます。
山形大学では、開学時からあった教育学部が2005年度に地域教育文化学部に再編。

全国的な教員不足の深刻化を背景に今回、21年ぶりに教員養成に特化した「教育学部」が復活することになります。
山形大学 玉手英利 学長「最近の山形大学を卒業して実際に学校の先生になる方が減ってきているという事実がある。改めていま教員不足がまた状況が変わって叫ばれている中でまず喫緊の課題に応えるためには急いで教員、しっかりした先生を育てるというのが大学としては使命だと思います」

これまでの地域教育文化学部での研究を生かし、地域との連携を重視した教育を進めていきたいとしています。
山形大学 中西正樹 地域教育文化学部長「育てる教員像もこれからは地域と一緒に子どもを育てていくということがどうしても必要になってくる。地域との手のつなぎ方を知っている教員を育てる。地域に根付いた形の学校、それを支える教員を
育てていくということを目標に掲げている」

山形大学は、来年度から教育学部の受け入れを開始する予定です。