能登半島地震による全壊家屋が100件を超えたことがわかった富山県氷見市。4日、氷見市の林市長は新年度当初予算案の編成にあたり、災害復興を大きな柱に据える考えを明らかにしました。

氷見市・林市長:
「新たに災害復旧、復興、こういったものも大きな柱として計上したい。ざっくり言って50億円前後ぐらいかなと。そのような見通しを持っています」


4日の定例会見で新年度当初予算案の編成方針を明らかにした林市長。
氷見市の新年度当初予算案は例年、一般会計の総額が230億円前後ですが、今回は災害復興にその2割以上を占める50億円前後を計上する方針で、被災者の生活再建や道路や下水道といったインフラの復旧に充てる考えです。

また、林市長は被災者支援のため、8億円あまりの補正予算を4日付けで専決処分しました。このうち、被災者に貸し出す空き家の改修に最大300万円を支給するほか、空き家情報バンクを活用して物件を仲介した不動産業者に報償費を支払い、中古住宅の流通を促進します。また、被災した住宅の排水処理に必要な浄化槽の修理に最大50万円を支給します。

氷見市の住宅被害は全壊が109件、半壊が170件、一部損壊が1243件と続々と被害が明らかになっています。