台北と富山空港を結ぶ台北便の臨時便が2024年1月から運航します。日本からの渡航、アウトバウンドを増やすことが定期便化への課題で、富山県はパスポートの取得費用を半額にする取り組みを11月30日から始めました。年間の経済効果が5億円とも言われる定期便化へとつなげることはできるのでしょうか。

日本人に人気の観光地、台湾。
首都・台北市までは富山から直行便で3時間半と気軽に行ける距離にあり、名物のグルメやノスタルジックな観光スポットも魅力で、2023年夏休みの海外旅行先の人気ランキングでは1位に輝きました。

しかし、富山空港では新型コロナの影響で2020年3月から台北行きの定期便は運休が続いています。そんな中、明るいニュースが11月21日にありました。
新田知事:
「富山ー台北便の1月から3月までの運航につきまして、臨時に運航され、座席については台湾側、日本側とも双方向購入可能となります」

富山と台北を結ぶ臨時便が2024年1月31日から3月30日にかけ、水曜と土曜の週2日、合計で18往復運航することが決まりました。臨時便は2023年の春と秋にも運航していましたが、いずれも台北発のインバウンド専用便で、搭乗率は9割以上と好調でした。今回も期間中は旧正月「春節」を含むため、インバウンド需要が期待でき、富山からも搭乗できます。富山県内有数の観光地、宇奈月温泉からも喜びの声が上がりました。
ホテル黒部・中島ルミ子さん:
「大変うれしいニュースだなと思っております。臨時便でもそのように動いてくれるのは大変ありがたいんですけど、やはり定期便になっていただくと台湾の方から来ていただける方もおられるし、私たちの方も行って交流をもっと深められればいいなと考えてます」
定期便の再開に向けた機運が高まる一方、課題となっているのが日本からの渡航、アウトバウンドです。