基本姿勢は “顔を上に向け腕を上げる”
大西さん:「まず落ちたらすぐ顔を上に向けて、一番浮きやすいところを探ります」


水に落ちてしまったら、まず顔を上に向けて呼吸を確保。水面上で腕を伸ばして、できるだけ重心を上半身にうつし浮きやすい姿勢をとります。これが「ういてまて」の基本の姿勢です。


注意するのは、助けを呼ぼうとむやみに手を振ったり、声を出さないこと。水から浮くのは、体全体のわずか2パーセントに限られるからです。




大西さん:「浮いていてもここだけ2パーセント。手を出してしまうとこの手が2パーセントになってしまうので、おーい助けてくれー…と」
洋服や靴は空気を含んで浮かぶので身に着けたまま、体力を温存しましょう。
もし溺れた人に遭遇した場合は通報して声をかけ続ける、ペットボトルなど浮かぶものを投げて渡すことが有効です。

コーチ:「投げてくれたものがどっかだいぶ遠いところに飛んでいきました、取りに行きますか行きませんか。行きません、正解。だってういてまてしているときは動いたらだめだもんね。」
子ども:「浮くのちょっと怖かった。耳に水が入っていやだった」「服が重くてやりにくかったけど浮くものがあって安心した」「しゃべったらだめなことがわかりました」





万が一のとき、パニックにならないよう自分の身を守る方法を覚えておいてください。
富山県内では去年の夏、10人が水難事故にあい、そのうち7人が命を落としています。練習では着衣で行ったが海水浴など服を着ていないときもこの「ういてまて」の姿勢がもっとも安全な方法だということです。
ちなみに、ういてまてをしている時にペットボトルなど投げられて、うまく取れなかった場合もむやみにとろうとせずそのまま待つほうがいいとのこと。ぜひ周りの人と一緒に確認し、命を守りましょう。