パソコンの画面に表示された警告のメッセージを解決する名目で70代の男性が、56万円をだまし取られる被害にあったことがわかりました。

富山南警察署によりますと、今月20日から21日にかけ、富山市内に住む70代の男性が自宅のパソコンでウェブサイトを見ていたところ、画面に「ウイルスに感染しています」などの警告メッセージと「050」から始まる電話番号が表示されました。

男性がその番号に電話したところ、片言の日本語を話す男が「パソコンが汚染されているため、対応が必要だ」「遠隔操作する必要がある」などと言われ、ソフトをダウンロードするとパソコンが遠隔操作されるようになったということです。

その後、男から「パソコンを補償するため料金が必要」などと言われたことから、男性は近くのコンビニで3万5000円分の電子マネーカードを購入しました。

男性が自宅のパソコンでカード番号を入力したものの、男から「ブロックされたので、新しいカードを買ってください」などと言われ、21日までの間、あわせて56万円相当の電子マネーカードを購入し、パソコンにカード番号を入力したということです。

その後、男からの連絡がないことから再び電話をしたところ、今度は上司を名乗る男が「ハッカーのやられた」「さらにお金が必要だ」などと言われ、不審に思い家電量販店に相談したところで詐欺だと言われ、警察に届け出たということです。

警察は、パソコンの画面に「ウイルスに感染しました」などと表示させ、偽のサポートセンターに電話させ、電子マネーを購入させるのは「サポート詐欺」の手口だとしています。

警察は、パソコンの画面に「ウイルスに感染しました」などと表示が出ても連絡先に電話はせず、家族や警察、警察などに相談するよう呼びかけています。