回転寿司チェーン「はま寿司」で、迷惑行為の動画がSNS上に拡散した問題で、「はま寿司」が5日警察に被害届を提出し、受理されました。警察は、威力業務妨害などの疑いで迷惑行為をした高校生や動画を撮影、投稿した人物の事情聴取をする方針です。「はま寿司」は問題発覚直後に、高校生の関係者の謝罪の受け入れを拒否しました。その理由は?迷惑行為の代償は…。

問題が発覚したのは今年2月中旬、回転寿司チェーン「はま寿司」の店舗で、富山県内の男子高校生が、ガリの容器に直接、箸を入れて食べる迷惑行為の動画がSNS上に拡散しました。この動画は去年撮影されたものでした。

動画が拡散する直前の今年1月には、回転寿司業界トップの「スシロー」で男性客が備え付けのしょうゆボトルや湯飲みをなめる動画が拡散し、スシロー側が1月31日、警察に被害届を提出したほか、2月3日には「くら寿司」で、男性客がしょうゆ差しを口につける動画がSNS上に投稿され、翌日にくら寿司側が警察に被害届を提出していました。いずれのケースもその後、動画に映っていた本人と撮影と投稿をした人物が逮捕されるなど刑事事件に発展しています。

同じころ、「はま寿司」の別の店でも、男性客がほかの客が注文したすしの上にわさびをのせる動画が拡散し、動画に映った人物が謝罪に訪れたものの、運営会社が拒否し、警察に被害届を出していました。

その直後に発覚した“ガリ直食い”動画の迷惑行為。高校生の関係者が「はま寿司」に謝罪に訪れたということですが、はま寿司側は受け入れを拒否しました。迷惑行為のほかのケースと比べても厳しい対応を取らざるを得なかったとみられ、はま寿司の広報は「お客さまを不安にさせる行為にはしっかりと対応していく」としています。

はま寿司は、ガリの容器に箸を入れ食べた行為と、撮影してSNS上に投稿した行為について、5日被害届を提出、警察が受理しました。迷惑行為を行った男子高校生と、動画を撮影した人物、さらにSNSに投稿した人物に話を聞く方針で、威力業務妨害などの疑いで捜査を進めています。

刑事事件に詳しい高岡法科大学の西尾憲子教授は…。