気持ちよく、力強く滑走できればそれでいい

そして迎えた全日本マスターズスキー選手権のクロスカントリー・クラシカル。若い人から順番にスタートし、男女それぞれ5歳刻みでタイムを競います。最後にスタートするのが佐伯さんです。

「ビブナンバー44番、佐伯選手富山県スタート」

88歳で初めてのレースが始まりました。1.5キロのコースを2周します。

力強さを見せる佐伯さん。前を行く女性を追います。そして2周目。ついに佐伯さんが前の女性を抜きました。

最後まで88歳とは思えない力強い滑走を見せました。

佐伯さん:
「前の人抜いたよ。女子のトップになった」

タイムは18分36秒、好タイムです。

佐伯さん:
「この人は19分20秒だから、この人にも、この人にも勝っているわけ」「私もしかしたら強くなったんだ去年よりも。ありがとう」

ことしも大会を連覇した佐伯さん。次に挑むのはワールドマスターズカップです。

佐伯さん:
「世界はどうか分からない。行ってみないと分からない。でも、きょうみたいに気持ち良く滑れれば、それはうれしいだろうなと。そうでありたいなと」

今月20日に始まる世界大会の地、オーストリアへ

佐伯さん:
「なんとなくワクワクして楽しみ。いつだってこれでおしまいと言いながら次やってきた。だからいまは世界マスターズで滑ってみる。それでお終いだろうと思っているけど、その先、それはまたその時に」「じゃあね~♪」

佐伯さんから、現地の写真が送られてきました。現在、オーストリアのゼーフェルトで、大会にむけて最終調整を行っているということです。ワールドマスターズカップは、今月19日に開催され、佐伯さんは、女子85歳以上の部、5キロクラシカルに出場予定です。

これまでの努力が報われることを期待したいと思います。