やればやるほど大赤字のはずが…

ところがやればやるほど大赤字というこの「卵1円サービス」。こんな「からくり」が…。

実は、1円卵を買うには1人につき1620円以上(税込み)の買い物か食事をすることが条件となっているのです。中には、こんな客が…。

加藤社長:
「あと75円!」
お客さん:
「75円?かまぼこ1個もらいます」

かまぼこを取りに行ったはずが…。300円を超えるお刺し身をもってきました。

結局、この日の会計は連れの男性の分と合わせて3813円。条件よりも300円ほど多い1人あたり1900円以上の買い物となりました。

1円卵サービスで「ついで買い」で、がっちりもうけてているのです。

最近ではSNSや口コミを通じて話題となり、店の売り上げは以前より3割近くアップしたと言います。

鮮魚店だけに、「海老で鯛を釣った」形となりました。

加藤社長:
「自分、お客さんに楽しんでもらうのが好きなんで、『わあ1円だあ』とかって盛り上がるのがうれしいですね」

毛田キャスター:
「お客さんも笑顔になってお店も売り上げ上がってウィンウィンというか」
加藤社長:
「そうですね。みんなが笑顔になれたらいいなと思ってます」

卵1円サービスは物価高が続く当面の間は続けるということです。

お客さんが喜ぶだけじゃなくて、店側もしっかりと売り上げを確保しているからこそ、サービスを継続できる。加藤社長は、ほかに安くできる商品がないか毎日考えているそうで、この店からさらに笑顔の輪が広がればいいですね。