インフルエンザの流行が統計開始以来2番目の早さで全国的に始まっています。富山県内でも定点医療機関あたりの患者数が前週の3.33人から7.67人と倍増し、小中学校の学級閉鎖も相次いでいます。事態を受け、射水市と高岡市は高齢者や子どもらを対象とした予防接種の開始時期を例年より繰り上げる方針を決めました。
富山市内の小児科を訪れると多くの患者が診察を待っていました。

医師「夜は寝れた?」
患者「全然眠れてないです。こまめに起きて」
医師「一応解熱するまで48時間はかかるから」


おとといからインフルエンザに感染しているという2歳の子ども。
母親
「急に高熱になってきて解熱剤をいただいたんですが、なかなか下がらなくて。機嫌もずっと悪くて夜もこまめに起きてきたりとか」

解熱剤がなくなり、再び受診しました。
母親
「そろそろ10月から予防接種を受けようかなと思っていた矢先にかかってしまって。遅かったなって」
まだ9月半ば。インフルエンザへの感染は予想外でした。
母親
「ニュースとかで見てて、今年は(早いんだな)そうなんだなって思っていたんですけど、まさかって感じです」
通常、秋から冬にかけて流行するインフルエンザ。厚生労働省は先月28日、全国で流行期に入ったと発表しました。

流行期入りは現在の方法で統計を取り始めた1999年以降で2番目の早さです。県内でも患者は増えています。
富山県によりますと、今月13日までの一週間に1定点医療機関あたりの患者数は7.67人と、前の週の3.33人から倍増しました。

特に40~50代、5歳~14歳で大きく増えています。
県は16日、新たにインフルエンザとみられる集団感染で、県内の小中学校2校が学年・学級閉鎖したと発表しました。
今シーズンの学年・学級閉鎖は延べ15校、患者は329人に上っています。

こちらの小児科でも、例年は10月ごろからインフルエンザが確認され始めますが、今年はすでに患者が相次いでいます。
八木小児科 八木信一医師
「1か月ぐらいは早いという感触ですね。去年のこの時期では、月に数人だったわけです。今だと週に7、8人なので、そう考えるとかなり数としては多いですね」

八木医師は、流行が早い原因ははっきりとは分からないとした上で、長引く猛暑による体力や抵抗力の低下、コロナ禍でインフルエンザがほとんど流行しなかったことなど、複数の要因が考えられるとしています。
さらに、海外での早期流行も要因の一つに挙げられます。
八木信一医師
「やはり8月早い時期からですね。近隣のアジアの地域で流行が確認され始めまして、それに伴う国内外のですね、行き来とかですね、そういったことが多少関係があるかなというふうには思っております」
現在流行しているのはインフルエンザA型で、去年とは異なるタイプのため、去年感染した人も再びかかる可能性があります。

では、流行が早い今年、ワクチンはいつ接種すればいいのでしょうか。
八木信一医師
「流行期間がまだ半年ぐらい続く可能性があるので、タイミングを見て打つ接種する時期を考えないとですね。春先ごろまである程度免疫をつけておく必要があるというふうに思いますので、そう考えると、やっぱり10月11月。年内に打っていただくというのがいいかなというふうに思います」

射水市、高岡市ではインフルエンザの流行が例年より早まっていることを受け、予防接種の開始を前倒しします。例年は10月1日からですが、今年は9月28日から実施します。対象は65歳以上の高齢者や、生後6か月から中学生までの子どもなどです。まもなく迎えるシルバーウィーク。人の移動も増えます。体調が悪いときは無理をせず、手洗いなど基本的な感染対策を心がけてください。











