富山県内は27日未明から朝にかけて線状降水帯が発生し、激しい雨に見舞われました。気象庁は氷見市に一時「レベル5大雨特別警報」を発表し、市は警戒レベル5の「緊急安全確保」を発表しました。氷見市では午前8時半までの12時間降水量が317ミリに達し、観測史上最大を記録。各地で冠水や住宅倒壊、河川の氾濫が相次いだほか、2024年の能登半島地震で被災した地域が再び浸水する二重の被害も出ています。
富山県内では、27日未明から朝にかけて線状降水帯が発生し、氷見市には「レベル5大雨特別警報」が一時発表されていました。
各地で道路の冠水や車の水没、住宅への浸水が相次いだほか、土砂崩れによる建物の倒壊や河川の氾濫など、甚大な被害が出ています。
午前3時ごろの砺波市内です。
富山県内は昨夜から大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨に見舞われました。
松澤光聡記者
「午前4時の富山駅前です。激しく雨が降っていて、空が繰り返し光っています」

気象庁のホームページ。赤い丸が線状降水帯です。気象庁は午前2時58分と午前6時8分に県西部に「線状降水帯発生情報」を発表しました。そして午前6時20分――。


気象庁
「石川県と富山県の市町村にレベル5大雨特別警報を発表しました」
気象庁は氷見市に「レベル5大雨特別警報」を発表しました。
河野文美アナウンサー
「氷見市の国道160号、上泉交差点です。道路が完全に浸水し、川のようになっています。道の真ん中には車が止まっています」

午前5時ごろ、氷見市の国道160号には、道路が完全に冠水し、動けなくなった車。自転車で走る人も、タイヤがほとんど水に浸かり、動けなくなくなりました。
氷見市では、午前8時半までの12時間降水量が317ミリと、観測史上最大を記録。

すでに水害や土砂災害が発生しているか発生が差し迫っている状況として、「レベル5緊急安全確保」が発表されました。
コンビニで夜勤勤務をしていた男性
「雷が一番怖かったですね。雷と雨音がひどくて。まさかこんな状態になるとは思いもしなかったです。千葉でありましたけど本当に他人事ではないなと思って。本当に心から実感しました」

河野文美アナウンサー
「氷見市上泉のアンダーパスです。奥に見える2.6メートルと書かれた標識のすぐ手前まで、水が迫っています。車がもう止まってしまっています。浸水しています。ナンバープレートも見えなくなるくらい水に浸かっています」

車が水没した男性
「あれに乗ってて水没して今ここにいるんです」
Q.大丈夫です?
車が水没した男性
「大丈夫です。けがはないです」

Q.いつごろ?
車が水没した男性
「5時。朝。下から水が入ってきた。水が入ってきたと思ったらもうパッと見たら本当にウインドウガラスのちょっとしたぐらいまで水があったんでエンジンが止まってこれはもう降りた方がいいやろう。これはやばいと降りて出てきました。まさか自分が水没するとは。ニュースで見てただけでまさか自分がなるとは思ってなかった」

相次いだ大雨による浸水被害。
「まじでやばい絶体絶命。どうしよう」
SNSにはその被害を訴える映像が次々と投稿されました。
被害は高岡市内でも……。
岩木秋河記者
「高岡市の伏木駅周辺です。水位が上がり……」
高岡市内では住宅に流れ込んだ水をかき出す人たちの姿がみられました。
近所の人
「初めてやわ。床下浸水したが」
高岡市によりますと、これまでに、床上浸水3件、床下浸水が66件、確認されています。(午後1時半現在)

岩木秋河記者
「雨晴海岸そばの国道415号、路上に土砂が通行止めの上で撤去作業を行っています」
各地で土砂崩れとみられる被害も。
樋口佑香記者
「土砂崩れの影響でしょうか。こちらの住宅では一階部分が完全に潰れてしまっています」

山肌から土砂が流れ込み木々はなぎ倒され住宅に押し寄せているのが分かります。
氷見市阿尾(あお)では山間の住宅が倒壊。土砂崩れの影響とみられます。

近所の人によりますと、当時、家には誰もいなかったといいます。
倒壊した住宅の親戚の女性
「すごい大変だなと思って。今公民館の方に避難してるということで」

川の氾濫も相次ぎました。
あふれた濁流が、住宅街に押し寄せていきます。氷見市によりますと、市内を流れる上庄川、阿尾川、宇波川で、午前7時半過ぎに河川の氾濫が確認されました。
近所の人
「朝起きてびっくりしました。(濁流で)横の田んぼと家の境のブロックが倒れまして」
上瀬航志記者
「上庄川近くの老人ホームです。施設の前の道路は車の半分がつかるほど冠水しています。また入り口のほうにも水が迫っているのが確認できます」
氷見市加納の特別養護老人ホームほのぼの苑。ここにも茶色い水が押し寄せていました。

施設の職員
「1階は全部浸水してまして、ひざ下まで。いまちょっと下がってきましたけど」

Q.利用者の方も今から移動されますか?
施設の職員
「2階以上にいますから、移動することはいまのところ(ない)。備蓄もありますんで、これ以上ここからは出られる状態ではありませんので」
相次いだ浸水や川の氾濫。その被害は2年7か月前能登半島地震の爪痕が残る住宅にも。

住民
「震災の後でちょっと沈んでるので全部、台所も全部ぷかぷか浮いてました畳が。もうどうしようもないから。ここまで水が。線をついてるところまで」

住宅は床上浸水し、台所にまで水が入りました。
住民
「床下収納も浮いてしまって。こういう感じで。とりあえず今はどうしたらいいかな。後片付け。また市役所に通って。地震の時もそうでしたけど。畳の処分とか進めてかないと。生活もまた始めていかないと」

自宅周辺の水が引くまでは後片付けができません。
住民
「祈るしかないですね」
氷見市では市内11か所に指定避難所が開設されこのうち、北部中学校では、近くの川の増水などを不安に感じた付近の住民が避難していました。
避難した人
「前に地震もあったからあったから側溝見たら水が吹きでとるし。慌ててここお邪魔した。まさかこんな川が溢れるとは思わなくて。子どももちょっと障害あるんで早めに動かんなんと思って」

氷見市によりますと、今のところ、けが人の情報は入っていないということですが、被害の全容はまだ分かっていないということです。










