岸田総理はきょう新型コロナウイルスについて春から季節性インフルエンザと同等の扱いにしマスクの着用についても見直す方針を示しました。富山県内の有識者からは「国民に丁寧に説明する必要がある」との声が挙がっています。
富山県衛生研究所 大石所長:
「いまのコロナの状況、先行きが見えない状況ですので、ワクチン費用については2類相当の対応が必要だろうと。ワクチンの接種率が上がらなくなるので、ワクチンによる病気の制御がほとんど不可能になる」
こう話すのは県衛生研究所の大石和徳所長です。

新型コロナは感染症法上で行動制限などの措置がとれる「2類相当」に位置づけられていましたが、岸田総理はきょうの閣僚会議で季節性インフルエンザと同じ、「5類」へ引き下げる方針を示しました。時期については春ごろとしています。
こうした状況から屋内でのマスク不要論も浮上しています。富山駅前でマスク不要論について聞きました。
街の声:
「マスク外している人いたら危ない人かなと思ったりする。みんながマスクをしている間はする。合わせると思います」

「客商売をしているのでお客の動向もあるのですが、結果みんながマスクを外せなくなっているのでもっと早く決断してもよかったのでは」

「これからは個人の判断で必要な人はする。私は多分、スーパーやデパートの中とか必要に応じてつける」

「5類」への引下げについて大石所長は妥当であるが説明が不足していると指摘します。
大石所長:
「感染者であっても待機が必要ないとなると感染者を野放しにするのかというように見えますので、法的な拘束力がなくなりますから、そこを丁寧に国民に説明する必要がある」

県内できょう確認された、新型コロナウイルスの新規感染者は554人で新たに1人の死亡も確認されています。








