500~600人に1人の割合

口唇口蓋裂は唇や上あご、口の中の天井、口蓋の部分が裂けた状態で生まれてくる疾患です。

富山大学附属病院 歯科口腔外科 山田慎一教授
「日本では大体500〜600人に1人の割合で生じると言われていて、富山県では年間およそ20人くらいと考えられています。治療の技術も発達してますし、病気を持たない方と遜色ないような、機能も、見た目も、回復できる」

52年前、中川さんはこの疾患で、口の幅も小さく生まれてきました。
中川健さん
「小学校のときにいじめられて。『変な顔』っていうふうにいじめてきた友達。友達なのか分かんないですけど、そのときに自分が『(人と)違うんだな、変なんだな』っていうふうに認識したのは事実ですね」
「自分は普通じゃない」。学校でも、自分の見た目と活舌を気にして過ごしていました。
中川健さん
「国語の教科書を読みなさいっていう授業があったりしたときには、『あぁ俺当たるねか(嫌だ)』と思って。小学校のときにもう本当活舌が悪かったんで」


写真に残る中川さんは明るい表情ばかりですが、母親にあたってしまったことも。
中川健さん
「母親に向かって『なんで俺産んだが』いうて怒って。さらにひどいことに『こんな俺を産んどいて、なんでまた妹を産んだがや、俺と同じ病気で生まれてくるかもしれなかったんやぞ』ってひどいことを言ったのが本当に母親に申し訳なくて」

母・澄枝さんは、決して怒らず泣かず、あふれる愛情を注いでくれたといいます。










