コロナ禍を契機に一気に収益難に

「おわら風の盆」の年間運営費は約6000万円。

内訳をみると、全体の約8割が誘導や警備、公衆トイレの設置などといった来場者の安全確保や利便性向上のために充てられているのです。

おわら風の盆 行事運営委員会 本多正男事務局長
「昔、競演会ステージというものがあって、7000万~8000万円の収益性があったんです」

かつては数千人規模の有料ステージを開催し、その収益を重要な財源としてきました。

しかし、新型コロナをきっかけに、2022年からは伝統の継続を優先した「小さなおわら」へと規模を縮小。

これにともない大きな収益源を失った一方で、今なお多くの見物客が訪れるため安全確保などの必要経費は削ることができず、運営資金の調達は困難を極めています。

富山県民謡越中八尾おわら保存会 橘賢美副会長
「自分たちが楽しむイベントなものですから、たまたまそこに観光客の方が見に来られるという、そういうスタンスなんですよね。昔からの…ジレンマといいますか」