LW佐藤美月「去年の悔しさがある。同じことをしていたら二の舞になる」

今シーズン、チーム最多の85得点を叩き出したのが、左ウイング(LW)の佐藤美月だ。本職がサイドながら85点という数字はリーグ全体でも異彩を放つ。シュートを決めた後、両腕を広げたガッツポーズと満面の笑顔を見せるのが彼女のお決まりだが、そんな頼れる得点源である彼女でさえ、プレーオフの舞台には独特の雰囲気を感じるという。
佐藤美月選手
「あれほど大きな会場でやる機会は少なく、一発勝負というのがより一層緊張感が高まります。今シーズンは、シーズンを通して“焦り”を落ち着かせ、自分の得意としているものを再確認しながら、初心に立ち返って進んできました」
その言葉の背景には、去年のプレーオフでの苦い記憶がある。7mスローを任されるなど得点源として期待されたが、結果に繋げられなかった。その悔しさが、今季1年間の原動力となった。
佐藤美月選手
「同じことをしていたら本当に二の舞になると感じていた。今年にかける思いは、今までよりすごく強い1年でした」
インタビュー中、涙をこらえながら語った言葉には重みがあった。しかし、そんな彼女には、大舞台だからこそ楽しみにしている「大好きな景色」がある。
佐藤美月選手
「毎年、多くの人が応援に東京へ駆けつけてくれて、代々木の独特な雰囲気の中でもスタンドがオレンジに染まる景色は、どのチームよりも映えていてコートから見るととても綺麗。本当に愛されているなと感じます。私たちにはこれだけ力強い応援団がいる。それが自分たちの自信になるので、アランマーレらしくワクワクするハンドボールを代々木で最後まで届けたい。目指すのは日本一です」
プレーオフ当日は、オレンジ色のサポーターが代々木を埋め尽くすはずだ。その熱い応援をプレッシャーではなく、確かな力に変えてコートに立つ。










