ナフサ由来のシンナーを使わない、スギの木の粉と水だけで作る「木質塗料」が富山県内で作られています。ナフサショックでシンナー不足が全国的な課題となるいまこそ知りたい、富山発のアイデア商品を取材しました。

富山県木材研究所(射水市黒河新)の駐輪所の外壁に塗られているのは、「木質塗料」と呼ばれているものです。

木質塗料が塗られている駐輪場の外壁 左から右の順に濃度が高くなっている

原料はスギの木の粉と水だけ。シンナーや樹脂などは使われていません。

2024年、この木質塗料を一般の水性塗料に混ぜて駐輪場の外壁に塗り、耐久性をテストしていて、2年経ったいまも、目立った劣化は見られないということです。

しかし、水と木の粉だけで、本当に塗料になるのでしょうか。

「百聞は一見に如かずなので」と塗料を取り出したのは、富山県木材研究所の藤澤恭士副主幹研究員。木の板に塗料を乗せると…。

県木材研究所・藤澤恭士副主幹研究員
「これ塗れますよね。伸びているんです」

ケーキのクリームのように、むらなく塗り進んでいきます。

県木材研究所・藤澤恭士副主幹研究員
「水と木粉を合わせて、抹茶みたいにゴリゴリと。1000分の1ミリとかそのぐらいまで細かくしていくと、だんだん粘りが出てくる」

特殊な機械を使い、1秒間に2000回のペースで水と木の粉を混ぜ合わせてできるという木質塗料。

ひっくり返しても落ちてこないほどの粘り気をもっています。