2023年度からの料金の値上げを決めた北陸電力が1か月以上にわたる説明会をスタートさせました。出席者からは「石炭に頼りすぎだ」などと経営方針の見直しを求める意見があがりました。

北陸電力 長 高英 常務執行役員営業本部長:
「お客様にはご負担をおかけすることになり、誠に申し訳ございませんが、何卒、弊社の置かれました状況についてご理解賜りますようお願い申し上げます」

電気料金の値上げを決めた北陸電力。21日から契約者対象の「説明会」を始めました。

値上げ幅はプランごとに異なりますが、一般的な家庭が1か月あたり230キロアワー使用した場合、支払い額がこれまでより2,696円多い、9,098円となります。


背景にはウクライナ侵攻などによる燃料価格の急騰があり、火力発電の資源となる石炭価格はここ1年半の間でおよそ4倍に。



特に北陸電力は多くを火力発電に頼っているためコストが大幅に増加、今年度の連結経常利益は過去最大の1000億円の赤字を見込んでいます。



こうした中、開かれた21日の説明会。出席者からは火力頼みの電力供給の見直しや値上げの必要性を問う声が挙がりました。

参加者:
「世界情勢が安定しているときは石炭は良かったけども、不安定な状況だと強みが弱みに変わってします。今後いつ安定するか分からないものですから、リスクヘッジに対する考え方が変わったのかどうか」