西洋薬で対応できない症状にアプローチ

一般的に病気の治療などに用いられる「西洋薬」と違い、漢方にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

漢方薬を用いた診療を行う富山大学附属病院・和漢診療科の貝沼茂三郎医師に聞きました。

富山大学附属病院 和漢診療科 貝沼茂三郎医師
「西洋薬は例えば、こういうメカニズムがあるので、この薬が効きますということが分かっていて、遺伝子レベルまで原因を追究して、それに対して的を絞った治療をしていきます。それに対して、漢方薬は『自然治癒力』があるのが大前提。自分が持っている自然治癒力を高めて病気を治していくことが漢方医学と西洋医学との大きな違いです」

【漢方の主な役割】
①西洋医学で診断がつかない症状に
 (冷え性、虚弱体質など)
②西洋医学で治療をした時の副作用軽減
③西洋医学でまだ有効な治療法が確立してない症状に
④高齢者の西洋薬の減薬

また、西洋医学は心と体を別にとらえるのに対し、漢方医学は「心身一如」という考え方のもと、心も含めて体のバランスがどう崩れているか判断する点も大きな違い。

富山大学附属病院 和漢診療科 貝沼茂三郎医師
「漢方は、お湯に溶かして飲んでいただくのが基本です。『葛根“湯”』とかあるように、漢方はスープなんです。ただ、近くにお湯がないこともあるので、そういう時はそのまま飲むのも仕方ないのですけれど」

特に、体を温める漢方薬はお湯に溶かすと効果をより発揮するということです。