介護を続けていた84歳の母親を殺害した罪に問われた息子の裁判員裁判で16日、富山地方裁判所は懲役3年、執行猶予5年の保護観察付きの判決を言い渡しました。

判決を受けたのは高岡市の無職・佐山雄治被告(56)です。


判決によりますと、佐山被告はことし6月、同居する・母親の美和子さん(当時84)の鼻や口をラップでふさぐなどして窒息死させたとされています。

判決公判で、富山地地方裁判所の細野高広裁判長は、争点となっていた被告の完全責任能力を認めました。



一方で「不安性パーソナリティ障害の影響が認められ衝動的に犯行に及んでいる」とし「被害者を死なせて楽にさせてあげたいという動機は、介護を続けていた当時の被告の身体状態に照らすと酌むべき余地がないほど短絡的とは言えない」として、懲役3年執行猶予5年、保護観察付きの判決を言い渡しました。